五行バランスの見方で大切なのは、木・火・土・金・水の個数だけを比べないことです。命式に現れた五行を数えると全体の形はつかめますが、四柱推命では季節、蔵干、通根、五行同士のつながりによって、一つひとつの強さが変わります。
まず自分の配分を確認したい方は、Stellicaの陰陽五行無料診断で五行バランスチャートを見てみてください。この記事では、診断結果を「数・強さ・流れ」の順に読み、どの五行が多い・少ないかを日常へ落とし込む方法まで解説します。
五行バランスの見方は「数・強さ・流れ」の3段階
五行バランスとは、命式に含まれる木・火・土・金・水の配分と、それぞれがどのくらい働きやすいかを表したものです。木は成長、火は表現、土は安定、金は整理、水は蓄積や柔軟性というように、五つの変化の働きとして読みます。
初心者が最初に見るべき順番は、数、強さ、流れの三段階です。数は五行の分布を知るための見取り図です。強さは、同じ一個でも季節や根の有無で力量が違うことを確認する段階です。流れは、自分を表す日主を中心に、どの五行が支え、どの五行へ力を使い、どの五行から調整を受けるかを見る段階です。
この順番を飛ばし、数が少ない五行をすぐ「欠点」、多い五行をすぐ「長所」と決めると読み違えます。少ない五行でも季節の力を得ていれば強く働くことがあります。反対に、同じ五行が複数あっても根がなく、ほかの五行へ力を流し続けていれば、見た目ほど強くない場合があります。
また、五行がすべて同じ量なら理想というわけでもありません。命式は一人ひとり異なる構造を持ちます。偏りは、その人が繰り返し使いやすい働きや、意識して補助したい工程を見つける材料です。点数の高低ではなく、どこへ力が集まり、どこで滞りやすいかを見るのが五行バランスの基本です。
陰陽五行の成り立ちと相生・相剋の基本を先に確認すると、木火土金水を物質ではなく変化の象徴として読む理由がわかりやすくなります。
命式の五行を数える|最初の見取り図を作る
四柱推命の命式は、年柱・月柱・日柱・時柱の四本で構成されます。それぞれの柱には上段の天干と下段の地支があり、生まれた時刻までわかる場合は合計八文字になります。最初の作業は、この文字を五行へ置き換えて分布を見ることです。
十干を五行へ置き換える
天干は十種類あり、二文字ずつ同じ五行に属します。甲・乙は木、丙・丁は火、戊・己は土、庚・辛は金、壬・癸は水です。同じ五行の二文字は陰陽が異なりますが、配分の入口ではまず五行だけを集計します。
| 五行 | 陽の天干 | 陰の天干 | 基本の働き |
|---|---|---|---|
| 木 | 甲 | 乙 | 伸びる、育てる、方向を作る |
| 火 | 丙 | 丁 | 広げる、照らす、表現する |
| 土 | 戊 | 己 | 受け止める、支える、定着させる |
| 金 | 庚 | 辛 | 分ける、磨く、決断する |
| 水 | 壬 | 癸 | 蓄える、巡らせる、適応する |
たとえば天干が甲・丙・丁・辛なら、表面に出ている分布は木一、火二、金一です。この時点では土と水がありません。しかし、地支の中には蔵干があるため、「命式に土と水が完全にない」とはまだ言えません。
地支は一文字を一つの五行だけで終わらせない
十二支にも代表的な五行があります。寅・卯は木、巳・午は火、申・酉は金、亥・子は水、辰・未・戌・丑は土として大きく分類できます。ただし、地支は季節や時間の状態を含む器のようなもので、内部に一つ以上の天干を蔵しています。これを蔵干と呼びます。
たとえば丑は土に分類されますが、内部には土だけでなく水や金の性質も含むとされます。寅は木を中心に、火や土も含みます。そのため、地支の代表五行だけを一個として数える簡易表と、蔵干を比重付きで加える配分表では結果が変わります。
無料診断のチャートで小数が表示される場合があるのは、天干を一律一点とし、地支の蔵干を内部の比重に応じて加算しているためです。これは八文字を単純に色分けするより、地支の中身を反映した見取り図です。一方で、その数値だけで身強・身弱や用神まで決められるわけではありません。
単純カウントで確認する三つのこと
第一に、最も多い五行と最も少ない五行を確認します。第二に、一つも現れない五行があるかを確認します。第三に、隣り合う相生の流れがつながっているかを確認します。木が多く火もあるなら、木から火へ力が流れやすい形です。木が多いのに火がなく、土ばかりが多いなら、木の働きがどこへ向かうかを次の段階で見ます。
ここでは結論を出さず、「木が目立つ」「水が表面にない」「火から土の流れが続く」といった観察に留めます。数える作業の目的は、命式を良い・悪いに分類することではなく、次に詳しく見る場所へ印を付けることです。

上の場面のように、五色の個数表と季節の手がかりは別々に確認します。個数表は全体を一目で見るのに便利ですが、それだけでは同じ一個が持つ重さの違いを表せません。次は、なぜ同じ数でも強さが変わるのかを見ていきます。
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→五行の強弱を見る|季節・蔵干・通根を加える
五行の強弱は、個数より一段深い読み方です。四柱推命では、生まれた月を示す月支が季節の中心となり、どの五行が働きやすい時期かを判断する大きな手がかりになります。季節の力を得ることを得令といい、日主の強弱を見るときにも重視されます。
月令は五行の「旬」を表す
春は木、夏は火、秋は金、冬は水が働きやすく、季節の変わり目には土の働きが強まる、というのが基本の対応です。春の木と秋の木が同じ一個でも、春の木は伸びる季節の後押しを受け、秋の木は金の季節の中で力を保てるかを見る必要があります。
これは、春生まれなら木が必ず吉、秋生まれなら木が必ず凶という意味ではありません。季節は力量を測る条件の一つです。その五行が日主を支えるのか、日主が生み出す先なのか、命式全体が寒すぎる・乾きすぎるなどの状態をどう調整するのかで必要な働きは変わります。
蔵干は地支の内側にある五行を示す
地支の表面だけを見ると、辰・戌・丑・未はすべて土です。しかし、それぞれの内部に含まれる蔵干は同じではありません。湿り気を含む土、乾いた土、春から夏へ移る土、秋から冬へ移る土というように、季節の移行も内包しています。
蔵干を加えると、表面には見えなかった五行が命式を支えていることがあります。反対に、蔵干に一文字あるだけの五行を、天干に明確に現れた一文字と同じ強さで扱うのも単純化しすぎです。配分チャートはこの差を小数や比重で表すことがあります。
通根は天干が地支に根を持つかを見る
天干の五行と同じ性質が地支や蔵干にあれば、天干が地面に根を下ろしているように力を保ちやすいと考えます。これが通根です。たとえば天干に木が一つでも、地支に寅や卯があり、季節も木を助けるなら、その木は存在感を持ちやすくなります。
反対に、天干に同じ五行が二つ並んでいても、地支に根がなく、季節の後押しもなければ、見た目の個数ほど安定しない場合があります。数の多さは量、通根は足場、月令は気候と考えると違いをつかみやすいでしょう。
合・冲・相生・相剋で力の向きが変わる
命式の文字は、置かれているだけではなく互いに関係します。地支同士が結びつく方合や三合、天干同士の干合、ぶつかりや変化を示す冲などによって、ある五行がまとまったり、元の働き方が揺れたりします。
さらに、木生火、火生土、土生金、金生水、水生木という相生では、生じる側から生じられる側へ力が流れます。木が多くても火へ力を出し続ける構造なら、木の数だけを見て「木が過剰」と断定できません。相剋も単なる消滅ではなく、強すぎる働きを抑え、形を整える作用です。
初心者がすべての合・冲・強弱を手計算する必要はありません。大切なのは、配分チャートが最終結論ではないと理解することです。数値が近い五行の優先順位や用神を詳しく判断したいときは、命式全体を読む専門的な鑑定が必要になります。
日主を中心に五行の役割と流れを読む
五行バランスを自分の傾向へ結びつけるとき、基準になるのが日主です。日主は日柱の天干、つまり生まれた日の上段にある一文字です。甲・乙なら木、丙・丁なら火、戊・己なら土、庚・辛なら金、壬・癸なら水に属します。
同じ「火が多い命式」でも、日主が木なのか水なのかで火の役割は変わります。木の日主にとって火は、自分が生み出す表現や活動の先です。水の日主にとって火は、自分が管理しようとする対象や成果の側に位置づけられます。五行の多い・少ないを読むときは、必ず「誰から見た五行か」を確認します。
日干の意味・調べ方・十干別の特徴では、日主となる一文字の見つけ方を詳しく解説しています。先に自分の日主を特定してから、次の五つの役割へ置き換えると読みやすくなります。
自分と同じ五行|自力・仲間・競争
日主と同じ五行は、自分の軸、同じ立場の仲間、自分で動かす力に関係します。多いと自分の判断で進みやすい一方、周囲と役割が重なると競争や頑固さとして表れやすくなります。少ない場合は、自力がないと決めるのではなく、一人で抱えるより環境や手順を借りると動きやすいと読めます。
自分を生じる五行|学び・保護・回復
日主を生じる五行は、自分を支える側です。木なら水、火なら木、土なら火、金なら土、水なら金が該当します。多いと学ぶ、準備する、守られる、考えを蓄える働きが目立ちます。支えが多すぎると、準備が長くなったり、受け取った知識を外へ出す前に安心して止まったりすることもあります。
自分が生じる五行|表現・行動・成果物
日主が生じる先は、自分の力を外へ出す働きです。話す、作る、教える、試す、企画を形にするといった行動へ置き換えられます。多いと表現先が豊富な一方、力を出し続けて消耗しやすい場合があります。少ないなら、能力がないのではなく、完成を待たず小さく外へ出す仕組みが助けになります。
自分が剋す五行|管理・現実化・責任
日主が剋す五行は、自分が扱い、管理し、結果へ結びつけようとする対象です。期限、資源、お金、仕事の成果、具体的な関係運営など、現実をコントロールする働きとして読まれます。多いと管理する対象が増えやすく、責任感として表れる一方、抱える範囲を広げすぎることがあります。
自分を剋す五行|基準・役割・緊張
日主を剋す五行は、外から与えられる基準、ルール、責任、役割の圧力として読みます。適度なら姿勢を整え、目標へ集中させます。強すぎると、評価を気にしすぎたり、休むと不安になったりする場合があります。少ない場合は自由に動きやすい反面、自分で締切や判断基準を設ける必要が出てきます。
この五分類は、十神の大きな枠組みにつながります。ただし、実際の十神は陰陽の違いによってさらに分かれます。ここでは、五行バランスを日常の言葉へ翻訳するための入口として使ってください。
木・火・土・金・水が多い・少ないときの見方
ここからは、各五行が目立つ場合と少ない場合の見方を整理します。説明は五行そのものの象徴であり、性格や将来を一つに決めるものではありません。同じ木が多い状態でも、日主との関係、季節、流れによって、長所として使いやすい場面と負荷になりやすい場面が変わります。
木が多い・少ないとき
木は、伸びる、始める、計画する、育てる働きです。木が目立つと、先の可能性を見つけ、改善し、成長の道筋を作ることへ力が向きやすくなります。仕事では新規企画、教育、長期計画、人の成長を支える場面に表れやすいでしょう。
木が多すぎるように見えるときは、目標を増やし続けていないかを確認します。始めることや改善案を出すことは得意でも、今あるものを終える前に次の枝を伸ばすと、資源が分散します。金の「選ぶ・切る」、土の「定着させる」という工程を意識すると、木の成長力を成果へつなげやすくなります。
木が少ない場合は、向上心や創造性がないと考えません。既存の方法を守る力が先に働き、新しい方向を決めるまで時間をかける傾向として観察します。期限のない大目標より、今週試す一つの変更、三か月後に育てたい一つの習慣のように、芽を小さく設定すると木の工程を補助できます。
火が多い・少ないとき
火は、照らす、伝える、広げる、場を温める働きです。火が目立つと、反応が速く、人に伝わる形へ変え、周囲を巻き込む力として現れやすくなります。発表、接客、営業、発信、イベントなど、目に見える動きと相性のよい象徴です。
火が多すぎるように見えるときは、興奮と持続を分けます。勢いで決めた予定が増えていないか、相手の反応を待つ前に話を進めていないか、休む時間まで刺激で埋めていないかを見ます。水の「いったん蓄える」、土の「続けられる形へ落とす」を挟むと、火が燃え尽きにくくなります。
火が少ない場合は、情熱がないという意味ではありません。内側に考えがあっても、見える形にするまで慎重なのかもしれません。完成した説明を一度に出そうとせず、短い共有、途中経過、試作品のような小さな発信先を作ると、火の表現工程を使いやすくなります。
土が多い・少ないとき
土は、受け止める、支える、蓄積する、定着させる働きです。土が目立つと、急な変化の中でも足場を作り、習慣や運用へ落とし込む力として表れます。人の話を受け止める、情報を保管する、継続できる仕組みを作る場面で使いやすい象徴です。
土が多すぎるように見えるときは、保持しているものを点検します。役割、物、過去の手順、人から預かった心配まで抱え込み、変える必要があるものも安定させ続けていないでしょうか。木の「次の方向」、金の「残すものを選ぶ」を使い、守る対象を減らすと土の包容力が停滞へ変わりにくくなります。
土が少ない場合は、責任感がないと決めつけません。変化へ応じる速度に対して、記録、反復、休息、片付けといった定着工程が追いついていない可能性を見ます。毎日同じ時間に一つだけ整える、決定を一か所へ記録するなど、足場を外部の仕組みにすると補いやすくなります。

五行の違いは、一人の中だけで完結させなくてもかまいません。上の場面のように、始める、伝える、続ける、整える、調べるという工程を人や道具へ分担すれば、少ない五行を「欠けた能力」として責めずに扱えます。
金が多い・少ないとき
金は、分ける、判断する、磨く、終わらせる働きです。金が目立つと、曖昧な状態から基準を取り出し、余分を削って完成度を高める力として表れます。品質管理、編集、分析、決断、境界線を示す場面で使いやすい象徴です。
金が多すぎるように見えるときは、判断のタイミングを確認します。芽が出たばかりの案に完成度を求めたり、感情を正誤へ分けたりすると、木や火の動きを早く切りすぎます。まず案を広げる時間、次に選ぶ時間と工程を分ければ、金の精度を批判だけで終わらせずに使えます。
金が少ない場合は、決断力がないという意味ではありません。選択肢を十分に見たあとでなければ切り替えにくい、関係や可能性を残したい気持ちが先に働く、と観察できます。判断期限、採用条件、やめる条件を先に書き、決断を気分ではなく手順へ預けると金の工程を補えます。
水が多い・少ないとき
水は、蓄える、巡らせる、観察する、形を変える働きです。水が目立つと、状況に応じて経路を変え、情報や感情の背景を深く見る力として表れます。調査、相談、企画の下準備、異なる人の間をつなぐ場面で使いやすい象徴です。
水が多すぎるように見えるときは、考えがどこへ流れているかを確認します。選択肢や情報を増やすほど決めにくくなったり、相手に合わせて自分の位置が曖昧になったりすることがあります。土の「範囲を定める」、木の「向かう先を決める」を加えると、水の柔軟性が漂流へ変わりにくくなります。
水が少ない場合は、知性や共感性がないと断定しません。すぐ行動や結論へ進み、立ち止まって材料を蓄える工程が短いのかもしれません。返事の前に一晩置く、判断材料を三つ集める、予定に余白を残すといった小さな仕組みで、水の観察工程を作れます。
木・火・土・金・水の関係そのものを確認したいときは、五行の相性全25組み合わせ早見表が役立ちます。自分の命式内でも、五行同士は相生と相剋の方向を持っているためです。
五行バランスを読む5ステップと日常への活かし方
五行バランスは、足りない色の服や食べ物を機械的に増やせば整う、というものではありません。伝統的な対応関係を楽しみとして取り入れる方法はありますが、まずは命式の偏りを現実の行動パターンと照らし合わせるほうが具体的です。次の五ステップなら、無料診断の結果から無理なく始められます。
ステップ1|日主と配分を別々に確認する
最初に日主の五行を一つ確認し、そのあとで命式全体の配分を見ます。日主は自分を見る基準点、配分は周囲にある働きの分布です。「私は木タイプだから木だけを見る」のではなく、木の日主がどの五行に囲まれているかを確認します。
最も多い五行、最も少ない五行、日主を生じる五行、日主が生じる五行をメモしてください。この四点だけでも、自力が集まりやすいのか、支えが多いのか、表現へ力が流れやすいのかという仮説を作れます。
ステップ2|数値を順位として読む
配分の小数点を絶対的な運勢点と考えず、命式内の相対的な順位として見ます。木二・火一・土三という数値は、木が人生二点、土が三点という評価ではありません。その計算方式の中で、どの五行が比較的多く現れたかを示します。
一位と二位の差が小さければ、二つの働きが場面ごとに入れ替わる可能性を残します。一つだけ突出していれば、その働きをいつ使い、いつ休ませるかを観察します。ゼロがあっても不安になる必要はありません。蔵干や運の巡り、他者との役割分担によって使う機会は変わります。
ステップ3|最近の具体的な一場面へ当てはめる
性格全体ではなく、最近困った一場面を選びます。たとえば「会議で案は出るが決まらない」「始めるのは速いが続かない」「人の頼みを受けすぎる」のように、観察できる行動へ絞ります。
案が増え続けるなら木や水の工程が働き、金の選択や土の定着が後ろにあるのかもしれません。始めるのは速いが続かないなら火が先行し、土の運用が必要かもしれません。これは五行で原因を断定する作業ではなく、見落としている工程を見つける言葉として使います。
ステップ4|足りない五行を一つの行動へ翻訳する
不足を感じる五行を、色や持ち物だけでなく行動へ置き換えます。木なら次の方向を一つ決める、火なら途中経過を一人に話す、土なら同じ時間に繰り返す、金なら採用条件を三つ書く、水なら判断前に情報を集める、という具合です。
一度に五つを整えようとせず、今の課題に必要な一工程だけを選びます。命式の数が少ない五行ではなく、現実の場面で抜けている働きを選ぶのがポイントです。少ない五行がすでに仕事の仕組みや相手の協力で十分補われていることもあります。
ステップ5|一週間試し、結果を見直す
小さな行動を一週間試し、前より進みやすくなったかを確認します。合わなければ、五行の解釈が間違いというより、選んだ行動の大きさや場面が合っていない可能性があります。もっと小さくするか、別の工程へ変えます。
たとえば金が少ないから「すべて即決する」と決めるのではなく、毎朝一つだけ不要な予定を外す。土を補うために生活全体を固定するのではなく、作業終了時に五分だけ記録する。この程度なら、占いを決めつけではなく実験のきっかけとして使えます。
五行が欠けているときに避けたい三つの決めつけ
一つ目は、「欠けている五行に対応する能力がない」という決めつけです。命式に表れにくいことと、学習や環境によって使えないことは同じではありません。二つ目は、「多い五行は必ず得意」という決めつけです。頻繁に使うからこそ、疲れや偏りとして感じることもあります。
三つ目は、「不足分を増やせば必ず運が良くなる」という決めつけです。日主の強弱や命式の寒暖燥湿によって、必要な働きは変わります。用神・喜神は、単純な最少五行と一致しないことがあります。詳しい吉凶判断と、この記事で扱う行動の観察は分けて考えてください。
具体例|木と水が多く、金が少ない結果を読む
仮に、配分チャートで木と水が多く、金が少ない結果が出たとします。個数だけなら「考える力と成長力が強く、決断力が弱い」とまとめたくなります。しかし、この一文だけでは日常に使える情報になりません。まず日主を確認し、木と水が自分を支える側なのか、自分の力が向かう先なのかを分けます。
日主が木なら、水は木を生じる支えであり、木は自分と同じ五行です。調べる、学ぶ、可能性を育てる流れに力が集まりやすいという仮説を立てられます。金は木を剋す側なので、金が少ないことは、外からの基準や選別を自然には受けにくい形として観察できます。ただし、自由に発想できるという利点もあるため、弱点と決める必要はありません。
次に、現実の一場面を確認します。企画会議で資料と案は増えるのに、採用案が決まらないなら、木と水の工程は十分に働き、金の工程が後ろにあると表現できます。そこで「金を増やす」代わりに、案を出す時間を二十分、選ぶ時間を十分に分け、採用条件を三つだけ書きます。五行を具体的な手順へ翻訳した形です。
一方、実生活では締切を守り、選択も速いなら、金の少なさはすでに職場のルール、共同作業者、チェックリストなどで補われているかもしれません。その場合は、少ない五行をさらに補う必要はありません。むしろ木と水を使いすぎて準備が長くならないよう、成果を小さく外へ出す火の工程を見るほうが役立つこともあります。
さらに月令を確認し、秋生まれで金の季節なら、配分上の金が少なくても季節の影響を無視できません。反対に春生まれで木が通根していれば、木の突出は個数以上の存在感を持つ可能性があります。このように、配分、日主、現実の行動、季節を順に重ねると、「多いから良い・少ないから悪い」という読み方から離れられます。
この例で重要なのは、五行の説明を自分に当てはめることより、仮説が現実と合うかを確かめることです。合わないなら、命式が間違っていると決めず、出生時刻、計算方式、見ている場面、日主との関係を見直します。一つの診断結果で人生全体を説明しようとせず、具体的な課題を一つずつ扱ってください。
四柱推命の命式全体の読み方もあわせて確認すると、五行バランスが通変星、身強・身弱、大運などとどうつながるかを整理できます。
五行バランスの見方でよくある質問
五行が全部そろっている命式は良い命式ですか?
全部そろっていることだけで良い命式とは決まりません。五行がそろっていても、季節の力が一つへ集まっていたり、相生で特定の五行へ力が流れ続けたりします。反対に、一つ欠けていても、ほかの五行の関係がまとまり、必要な働きを環境や運の巡りから得ることがあります。均等さではなく、日主を中心に全体がどう働くかを見ます。
五行が一つもない「欠け」は悪い意味ですか?
命式の表面や配分でゼロになっていても、それだけで悪い意味にはなりません。その五行の働きを自然には使いにくい、ほかの方法で補いやすい、ある時期の巡りで意識しやすくなるなど、複数の読み方があります。欠けを恐れるより、現実の行動で困っている工程と一致するかを確認してください。
一番少ない五行が用神になりますか?
必ずしも一致しません。用神は、日主の強弱、月令、命式全体の寒暖や乾湿、相生・相剋の流れなどを見て、全体を調整するために必要な働きを判断します。単純に最少の五行を足すと、すでに弱い日主の力をさらに流出させるなど、別の偏りを強める可能性があります。
生まれた時間が不明でも五行バランスは見られますか?
年柱・月柱・日柱の六文字でも大まかな傾向は確認できます。ただし、時柱の二文字と蔵干が入らないため、配分、通根、五行同士の関係が変わる可能性があります。出生時刻が不明な結果は暫定的な見取り図として扱い、細かな強弱や用神を断定しないほうが安全です。
五行バランスは年ごとに変わりますか?
生まれた命式そのものは変わりませんが、大運や流年の干支が加わることで、その時期に強調される五行は変わります。もともと少ない五行が巡る年に、その働きを使う機会が増えることもあります。生来の配分と、その時期に加わる要素を分けて読むことが大切です。
五行が多いほど、その性格が強く出ますか?
単純な比例とは限りません。多い五行が日主を支えるのか、日主から力を受け取るのか、別の五行に剋されるのかで表れ方が変わります。また、環境、経験、役割によっても使い方は変化します。「木が多いから必ず向上心が強い」のように固定せず、成長や計画の工程をどの場面で使っているかを見てください。
五行を整える色・食べ物・方位は効果がありますか?
五行には色、季節、方位、味などの伝統的な対応があります。文化的な象徴として生活の意識づけに使うことはできますが、身につけるだけで運勢や健康状態が必ず変わるとはいえません。体調や治療に関する判断は医療の専門家へ相談し、五行は日常を振り返る補助線として楽しんでください。
まとめ|個数で終わらず、働き方まで見る
- 五行バランスは、木・火・土・金・水を「数・強さ・流れ」の順に見る
- 単純な個数は見取り図であり、月令・蔵干・通根・合や冲で力量が変わる
- 多い・少ないを読むときは、日主から見た支え・表現・管理・調整の役割を確認する
- 欠けや偏りを良し悪しにせず、現実の一場面で抜けている工程を一つ試す
- 用神や細かな吉凶は最少五行だけで決めず、命式全体から判断する
五行バランスは、自分を五つの点数へ分解するためのものではありません。いつも使いやすい働き、使いすぎると疲れる働き、仕組みや人の力を借りると進みやすい働きを見つけるための地図です。まずは診断結果の一位と最下位を見て、最近の具体的な一場面に当てはめ、小さな行動を一つだけ試してみてください。
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